友だち幻想

こんにちは。

二日市院長の岩田です。

朝も大分涼しくなり、過ごしやすくなってきましたね。

 

今回は「友だち幻想」(ちくまプリマー新書)という本の紹介をしてみたいと思います。

 

この本は、社会学者である著者の菅野 仁さん(故人)が、10年以上前に書かれた物で、

最近、お笑い芸人の又吉直樹さんがTVで取り上げて話題になりました。

 

社会学的な視点と

著者の菅野さん自身の経験を通した、

日本の社会構造についての考察から

人間関係が楽になるヒントや方法を提案をされています。

 

日本は、他の国と比べて、
「自分をみがきたい」、「偉くなりたい」などの意識よりも、

「友だちは大事だ」という意識が高く、

「友人重視志向」の傾向が突出して高いようです。

そのためか、現実には、対人関係が上手くいかないと悩む方が多い傾向もあるようです。

 

経済が発展して、他国の文化や情報、交流が莫大に増え、

仕事を求めて、都会に人が移動し、

あまり知らない人同士が

隣近所で生活している時代になり、

共存共栄という日本の「ムラ社会」的な構造が、

崩れつつあります。

 

しかし、「ムラ社会」的な精神は

いまだに残っている状況があり

そのことが、「皆と一緒でなければいけない」という

プレッシャーとなり、人間関係の悩みに発展していく・・・。

 

当院にも対人関係のストレスより自律神経の乱れ、

症状が出現して、受診されるケースもあります。

 

「周囲に合わせないと、変な目でみられる・・・。」

「周りに気を遣う・・・。」

 

受診される方の年齢や性別などにより、

お話されることは、それぞれ違うのですが、

突き詰めると、上記のような悩みを抱えられている方

が多いように感じます。

 

お互いに、

それぞれの違い(個性)を受け入れて、

適正なルールで、適度な距離をもって

人と人との「つながり」を感じながら

過ごす・・・・。

 

難しいですけど、

これが少しでも、

できるようになると

ちょっと楽になります。

 

そのヒントや人との関係を考えさせてくれる本です。

2018年09月14日