こんにちは。
二日市院長の岩田です。
大分涼しくなり、
クーラーがなくても過ごせるようになりましたね。
今回は、人との距離感について
考えていきたいと思います。
人との距離感でをテーマにした寓話で
「ヤマアラシのジレンマ」というお話があります。
ドイツの哲学者ショーペンハウエルが考えた、ヤマアラシの寓話を
精神分析家のべラックが、人との距離感に焦点を当て、
「ヤマアラシのジレンマ」と名付けたといわれいます。
寓話の内容としては、
寒い夜に、ヤマアラシが寄り添って温まろうとしたところ、
トゲでお互いを傷つけてしまい、試行錯誤しながら、
お互いがトゲで傷つかない距離をみつけたという話です。
「ジレンマ」とは「板ばさみ」の状態です。
寄り添って暖を取りたいが、近づくとトゲが刺さって傷ついてしまう・・・。
これを、家族や友達、恋人、職場での対人関係に当てはめると、
関係を良好にして距離を縮めたいが、距離が近いと相手の嫌な部分もみえて、お互いが傷ついてしまう・・・。
傷つくことを恐れて、自分の気持ちを相手に伝えられず、
相手との距離がどんどん遠のいていく場合もあるでしょう。
反対に、自分の想いや要求ばかり伝えると、相手も反応して、
傷つけ合うことになり、距離が離れる場合もあります。
適度な距離を探るためには、試行錯誤する必要があります。
一時的にお互いが「傷つくこと」で相手や自分の特性がみえてきて、
お互いの適度な距離がわかり、心地よい距離で過ごせるようになる場合もあります。
適度な距離感・・・・
わかっちゃいるけど・・・
本当に難しいですね。